API Meetup #3 に参加してきました #apijp
9/26(金)にAPI Meetupというイベントの第3回目に参加してきた。
第1回目、第2回目も参加していて、何気に今のところ皆勤賞。
Web APIというコンテキストの中で、歴史的なWeb技術の変遷から最新の動向まで知ることが出来る。すごく勉強になるイベント。
API Meetup#3
主催
CTC、Apigee Japan
会場
NTTコミュニケーションズ株式会社 汐留ビルディング11F
(横に広い会場で、すごく見やすかった!)
お話の内容
- ヌーラボサービスにおける API 設計・運用のこれまでとこれから / 染田 貴志さん(@tksmd)
- WebRTCにより可視化されるリアルタイムクラウド。求められるAPI / 小松 健作さん(@komasshu)
ヌーラボサービスにおける API 設計・運用のこれまでとこれから
株式会社ヌーラボ テクノロジー・エバンジェリスト 染田 貴志さん(@tksmd)のお話です。
ヌーラボのプロダクトの実装や設計思想をもとに、Web APIのこれまでとこれからを中心にお話されていました。
「APIエコシステム」という言葉がお話の中で出てきて、今のWeb APIの捉え方が直感的に分かるステキな言葉だなーと思いました。
エコシステムに加わることを念頭にプロダクトを作ることで、マーケット的な戦略面でも効果があるというお話もされていて、なるほどさすがヌーラボだ!と思いました。(Evernoteの有料プランを使用しているのは、単体で使っている人よりも+Pocketで使っている人の方が断然多いらしい。なるほど。。)
Typetalkはモバイルファーストで作ったそうです。モバイルファーストで作る上では、APIとしてロジックを共通化できる設計にすることが大切だとおっしゃっていました。このお話はすごく勉強になりました。
モバイルはネイティブなアプリケーションだけど、Webアプリケーションも提供する、という場面を考えた時にAPIとしてロジックを抽出しておけば両方から同じAPIを利用すれば良いので、実装、保守コストも減ってハッピーになれる!ということで、こういう設計思想はすごく憧れます。
WebRTCにより可視化されるリアルタイムクラウド。求められるAPI
NTTコミュニケーションズ株式会社 小松 健作さん(@komasshu)のお話です。
カエルの姿で登壇されていました。
Webが起こした21世紀の産業革命は、ビジネス開発を民主化したという話はすごく印象的でした。
今では僕たちは自分たちの良いと思うもの、欲しいものを開発し、それを他の人にも広めてビジネスにすることができます。これはWebがもたらしてくれた大いなるもので、それまでの大量生産、大量消費の生産モデルしかなかった時代と比べるとすごいことですよね。
「WebRTCで実現できることはSkypeやHangoutの機能と一緒のように見えるけど、どう違うのか?」という旨のお話の中で、開発者が自由に使える点が違うとお話されていました。
確かにSkypeとHangoutを比べてみれば、それぞれ優位性はビデオ通話以外の操作性や、ファイルのやりとりとかチャットとかで出しているかなーと思います。
そう考えると、ビデオチャット機能は規格に則って実装できて、開発者はその付加価値に注力できる、というのは可能性を感じるなぁと思いました。
また、その可能性を3つのデモという形で提示していました。すごく面白かったです!
WebRTC + ロボットを用いたものが2つで、1つは顔を認識する機能を組み込んで、口を開いたのを感知して鳴き声がするというwebアプリケーションでした。
WebRTC + ロボットでは、遠隔操作でカメラ付きのロボットを操作して、リアルタイムにビデオチャットをする様子をデモしていました。
操作はビデオチャット + カーソルキーが配置されたブラウザ上の画面で行っていました。なるほどこれがWebRTC!
1つはラジコン風な機会の中央にスマートフォンを挿して使うタイプのもので、家族間のビデオチャットがユースケースとして想定されているそうです。ビデオチャットをしながら、自由に視線を動かせるというのはすごく未来的でいいなぁと思いました。
ラジコン故の宿命というか、視点の低さからセクハラロボットという異名を持っているらしいですw
WebRTCの提供しているプロトコルを1から適切に使用するように実装するのは、開発者にとって複雑でハードルが高いそうですが、NTT Communicationが提供しているSkyWayというサービスを使うと、Javascriptの実装のみでWebRTCが使用できるとのこと。
これは使ってみたい!